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横浜山手にて

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今回横浜の山手を一人歩きしながら外人墓地に立ち、ふと思い出した。
昔、この場所に母と一緒に来ていたのだった。
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美人の栄華 富豪の驕奢
熟づれか無常の風に逢わざらん
光栄の路 向かう所は墳墓のみ
                      トーマス・グレー

外人墓地の門に書かれている詩だ。この無常観は全くだ。
教科書で知ったあの生麦事件の犠牲者も眠っているという。
異国の地に眠ることになった人々のそれぞれのヒストリーが埋められている場所。
この周辺にある墓地には無残で悲しい話も多々あるようだ。
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海の見える丘公園にて
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主人公の海が国際信号旗を揚げていたコクリコ荘の場所はこの丘がモデルという。



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40年前のその時なのか卒業時なのかは思い出せないが、確かに観光タクシーでこの辺りや中華街などを巡った。
2度も母と横浜を歩いていたのを忘れていた。田舎者の母娘が上京した時の交通手段すら思い出せない。
こうして忘れて時代は巡るのだろうな。
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山手111番館の洋館裏の”えのきてい”というカフェでアイスティとスコーンでひと休み。
誰もいなくったので記念撮影。なんだか母に見える。こんなに老けてないと言うよね^^;
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この地を一緒に訪れた数年後に母は48歳で逝き、母より10年も生き永らえて
こうしてこの場に自分が在るということが不思議に思えた。
by oriori-marron | 2013-10-20 10:21 | 小さな旅